8場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が6日、秋場所(9日初日、東京・両国国技館)の出場意思を示した。この日、千葉・習志野市の阿武松部屋に出稽古し、前頭阿武咲と三番稽古で10勝4敗と、大きく勝ち越した。稽古後、出場可否について「また師匠と話してからですが」と前置きした上で「しっかり準備ができたので」と、自身としては出場に意欲的な発言をした。

7月末から約1カ月続いた夏巡業を完走し、新番付発表後の約1週間半も、精力的に出稽古などで関取衆と相撲を取ってきた。それだけに「やるべきことは、やってきた。しっかり鍛えてきた。本場所と稽古場は違うので、しっかりと集中して臨みたい」と、手応えも感じている様子だ。

この日は阿武咲のほか、同じく出稽古に来ていた新入幕の隆の勝にぶつかり稽古で胸を出しながら「さあ来い!」や「どうした!」と若手を鼓舞しながら、充実の表情を見せていた。進退の懸かる場所と自身が明言しているが「しっかりと、やるべきことをやるだけ」と、胸を張って話した。