横綱白鵬(33=宮城野)が、東前頭筆頭勢(31=伊勢ノ海)とのヒヤリとした一番を拾った。立ち合いは狙い通りに左前みつが取れる最高の形になったが一瞬、力を抜いた。するとじわじわと勢に押されて、何とか踏ん張って押し返そうとするも、低い姿勢の相手をなかなか押し返せず。再び土俵際に後退したが、最後は上手出し投げで勝負を決めた。

一瞬力を抜いた場面は「『待った』って聞こえた。行司さんの。ちょっと触られたような感じがあった」と勘違いがあったようだ。「プロってすごいね。その瞬間を逃さず勢は出てきましたから」と振り返る余裕を見せたが「終わってみればね」とギリギリの勝負だった。