日本相撲協会に退職を届け出た貴乃花親方(元横綱)の担当弁護士は27日、千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)らの押印がある所属変更願を相撲協会に提出した。25日に提出した書類は不備があると指摘され、受理されなかった。また、貴乃花親方の引退届を退職届と読み替えることを求める上申書を提出。代理人によると、いずれの書類も相撲協会の求めにより協会の受付に提出し、執行部の理事たちとは面会していない。

相撲協会は26日に文書で「師匠同士の話し合いが十分になされたとは言えない状態」と声明を発表し、27日に開かれた理事会では貴乃花部屋の力士や床山らの所属先変更の審議は見送られる模様。10月1日に予定される臨時理事会まで所属先変更は認めらず、加えて「師匠同士の話し合い」と記している以上、退職の手続きも先に進まない状況となっている。

貴乃花親方は26日の番組編成会議に続き、この日の理事会に出席しなかったことについて、この担当弁護士は「記者会見でも申しました通り、彼は引退しますと。あとは手続きの問題でございますので、それがいつ受理されてどうなるかということは、これからの問題でございますが、ご本人は引退されておりますので、その旨を上申書の中でご説明した次第です」と語った。