大相撲の元貴乃花部屋の西幕下21枚目貴公俊(21)が3日、移籍後初めて千賀ノ浦部屋に参加した。

四股や10種類近いすり足を行い、西幕下36枚目舛東欧(32)ら3人と申し合い稽古を7番取って6勝。千賀ノ浦部屋での初めての稽古を終え「少しずつなじんできた。今日は関取衆はいなかったのでまだこれからだけど、みんな優しくしてくれてやりやすい」と戸惑いはなかった。

環境は激変した。貴乃花部屋で4時30分だった起床時間は7時になった。「だいぶゆっくり。大部屋も80畳あって広い」。それでも変えたくない部分はある。貴乃花部屋時代はテーピングを施せなかったが「よほどのけががなければ、そこは崩したくない」と、移籍先でも同じルールを持ち込む。

しこ名についても「変えるにしても『貴』の部分は自分自身変えたくない」。根底にあるのは元貴乃花親方(元横綱)の意志。「親方の教えを土俵の上に出せれば」と力強く語った。