大相撲九州場所(11日初日、福岡国際センター)まで5日となった6日、豪栄道(32=境川)、高安(28=田子ノ浦)の両大関が、福岡県志免町の時津風部屋へ出稽古。約20分間の熱のこもった三番稽古(同じ相手と続けて取る稽古)で汗を流した。

立ち合いのあたりを身上とするだけに、互いの体がぶつかり合う衝撃音が稽古に響いた。その後も先手争いで激しい突き、押しの攻防を繰り広げ、腹の底から振り絞るような、うなり声が両者の口から漏れた。

結果は豪栄道の8勝4敗。激しい動きの連続で豪栄道は「立ち合いで思い切り当たってくれるので、いい稽古になる。昨日は千代大龍のかちあげだったし、今日も。2日続けて右肘が腫れるぐらい」と言いながらも、心地よい汗とともに穏やかな笑みも。一方、高安も「しっかり当たれているので内容はいいと思う。攻防がある中で若干、まだ懐に入られることがある」と課題も指摘しつつ「いつも(場所前に)やる豪栄道関との稽古と比べても今日は良かった」と充実の表情を浮かべていた。