一人横綱の稀勢の里(32=田子ノ浦)が、大関時代の15年春場所以来、3年8カ月ぶりに初日から2連敗を喫した。東前頭筆頭の妙義龍(32=境川)に差し手を封じられ、最後は寄り倒された。前日の小結貴景勝戦に続く黒星で、昨年春場所で昇進後、横綱としては初の初日から連敗で、2日目に敗れるのも初。白鵬、鶴竜の2横綱不在場所で、優勝争いから取り残されそうな気配が漂い始めた。

幕内後半戦の錦戸審判長(元関脇水戸泉)は「稀勢の里はもう少し我慢すればよかった。腰が高く胸も反っていた。歯車が狂ったのか普段はあんな相撲を取らない。何とか盛り返してほしい」と今後の巻き返しに期待した。