妙義龍が13年夏場所で日馬富士から挙げて以来、3個目の金星を挙げた。33場所ぶりの金星獲得は、昭和以降10位タイのブランク。右おっつけから巻き替え、もろ差しでじわりじわりと前に出た。「右をパッと差せたのが大きかった」と話した。

けがから1年足らずで復帰した。昨年の九州場所14日目に左膝半月板損傷で休場。今年初場所で陥落した十両で優勝を果たすなど、直近は3場所連続で勝ち越して三役目前まで番付を戻した。完治した今でも、左膝に毎日サポーターを巻いている。「けがから戻ってきて結びを取れることが、すごくうれしい」と笑った。

場所4日前に出稽古に来た稀勢の里と三番稽古で15番取った。2勝13敗と完敗だったが、この日は「無意識にいったのが良かった」と言う。15年九州場所以来の三役復帰へ「一番一番やるだけ」と気合を入れた。