かど番大関栃ノ心(31=春日野)が崖っぷちに追い込まれた。鶴竜と右四つになったが、寄り切られた。低く頭をつけられ、後手後手に回り、相撲を取らせてもらえなかった。

一時は6勝3敗と“貯金3”だったが、2大関、2横綱に4連敗して6勝7敗、ついに黒星が先行してしまった。14日目は先場所優勝の玉鷲、千秋楽は大関とりの貴景勝との対戦が予想されるが、残り2戦で1番も落とせない。支度部屋では「しゃあないな…。明日に向けて気持ちを切り替えます」。昨年名古屋場所から在位5場所、大関の座は風前のともしびだ。