大相撲で歴代最多42度の優勝を誇る「平成の大横綱」の白鵬(34=宮城野)が、新元号「令和」を歓迎した。

2日、奈良・ならでんアリーナで行われた春巡業に参加。新元号について「『和』ってのがいいよね。『令』ってのは聞かない字だから慣れない」と第一印象を語り、「レイワ…、響きがいいよね」と大きくうなずいた。18年前の平成13年春場所で初土俵。平成最後の場所となった春場所では「平成に育ててもらった」と並々ならぬ思いで臨み、自身15度目の全勝優勝で時代を締めくくった。

その春場所千秋楽で筋断裂したという右腕は「少しずつ曲げられるようになった」と回復傾向にあるという。「昭和の相撲は…と話していたけど、これからは平成の相撲は…となるんですね」。20年東京オリンピック(五輪)を現役で迎えることを目標として掲げていたが「まずは令和で3年」と、理想をさらに延ばした。【佐藤礼征】