横綱鶴竜(33=井筒)が15日、都内の靖国神社で行われた奉納大相撲に参加し、手数(でず)入りと土俵入りの2度、雲竜型を披露した。

午後1時22分に、手数入りのため拝殿前に現れると、約15分後には相撲場へと場所を移して土俵入り。この日、ともに露払いを務めるなど、鶴竜の土俵入りに長く携わっている前頭正代は「1日2度は初めて。しかもこんな短時間に」と、この間に自らの土俵入りも行い、さすがに疲れた様子で語った。

鶴竜は「靖国神社の手数入りは初めて。(同神社の創立)150年の節目で、いい経験をさせてもらいました」と、靖国神社での手数入りは戦後、創立の節目の年、10年に2度のペースでしか行わないため、しみじみと語った。

この日は午前4時ごろまで、ゴルフ男子のマスターズを映像で観戦していた。タイガー・ウッズの復活優勝には「すごかったですね。ただのファンになっていた」と、興奮気味に話した。自身も一時は進退が取りざたされながら、昨年は春場所、夏場所と連続優勝して復活。「もう勝てないんじゃないかと思われていた中で優勝するのは、雰囲気が似ている気がした。ああいうのを見ると、やっぱり自分も頑張りたいと思う」と、モチベーションにしていた様子だった。