平成以降4人目の100 キロ 未満の新入幕、西前頭14枚目炎鵬(24=宮城野)が連日の業師ぶりを発揮し、3勝1敗と星を伸ばした。180 キロ の大翔鵬に対し、立ち合いで一瞬伸び上がる動きを見せた後、潜って右側に張り付くと同時に左下手でまわしを引く。後は相手を振り回すように、下手投げを決めた。

3日目の佐田の海に足取りを決めたのと、同じような動きだった。「右のかち上げや、右から抱えに来ると思っていたので、それより低く潜ろうと思った。思い通りの動きができました」としてやったりだ。

大翔鵬は同学年、アマチュアでも対戦した。初対戦は中学3年の時、両国国技館での都道府県対抗の個人戦で、巨体を見て「何だ、こいつ?」と思ったが、取り直しの末に勝った。「その時から僕とやるのを嫌がってるみたい。今日の取り口は、昨日の割り(対戦表)を見た瞬間にイメージが湧いた」。笑いながら、精神的優位に立っていたことを明かした。