現役最年長関取の西十両8枚目豊ノ島(36=時津風)が、今場所初の連敗を喫し、星は5勝4敗となった。

17年初場所からこれまで4度、全て幕下で対戦し●○●○と星を交互に並べていた東十両14枚目の明瀬山(34=木瀬)と対戦。相手の突き放しに、やや腰が高い状態のまま応戦。流れの中で左から突き落とされ、土俵に転がされた。

舌の根が、すぐに乾いてしまった? 自分を反省した。連勝が3で止まった前日8日目の取組後に「明日から自分らしい相撲を取ります」と話していたが…。「自分の相撲を取らないといけない、と言っていたのに、向こうの相撲に合わせてしまった。まさに稽古不足で足が出ていない。慌てすぎたのが良くなかった」と反省の弁を口にした。具体的には「相手が出した手の高さに合わせて、自分も手を出してしまった」と本来なら、自分が14センチ低い身長差を強みにするためにも、下から出さなければいけないところを、相手に合わせてしまったことを挙げた。

来場所の十両残留は前半戦のうちに、ほぼ確実にしたが、このままズルズル後退するわけにはいかない。勝ち越しての番付アップはもちろん、来場所は再入幕挑戦場所にするためにも、星を少しでも上積みさせておきたいところ。「まだまだ集中力が足りないから、自分の相撲を取り切るまでいっていない。もっと、そこを意識しないと駄目だね」と、いま一度、ねじを巻き直して残り6番に臨む。