12日に初日を迎える大相撲初場所(東京・両国国技館)に向けて、出羽海一門が3日、東京・両国の出羽海部屋で新年の稽古始めを行った。

左足の関節靱帯(じんたい)損傷で、昨年11月の九州場所を2日目から休場し、初場所は9度目のかど番で臨む大関豪栄道(33=境川)は、十両力士3人を相手に立ち合いから受ける稽古を23番、取って汗を流した。既に年末から部屋の若い衆に胸を出す稽古は行っており「だいぶ踏ん張りがきくようになった。場所には間に合うと思う」と話した。

初日まで9日あるが「そんなに日にちがない」ととらえ、相撲を取る稽古も「明日、あさってぐらいからやりたい」と言い、出稽古も「状態が良ければ行きたい。そこは状態を見て」と、6日の横審稽古総見後を見据えた。かど番も「まあ何回か経験している。緊張感はあるけど、そんな中で自分の相撲を、1日1日集中してやりたい」と話した。もっとも新年の抱負を聞かれると、長いスパンでは考えられないようで、直近のことしか頭にない。「とりあえず初場所が勝負なんで、そこに集中してやるだけ」の言葉を2度、繰り返した。イキのいい若手関取衆で活況を呈した連合稽古に刺激されたのか、大関として壁になることに「そういう気持ちでやるのが大事」とも話した。