元横綱大鵬の孫、東幕下5枚目納谷(19=大嶽)が、来場所の新十両昇進へ厳しい状況に立たされた。5番相撲で小兵の東幕下2枚目翠富士(23=伊勢ケ浜)との顔合わせ。取り直しの一番の末、肩透かしで敗れて2勝3敗となった。

最初の一番はもろ手突きで突き放そうと試みるも、右を差され、翠富士が右の下手投げ、納谷が小手投げで打ち合いとなり、互いに頭から落ちた。軍配は翠富士に上がったが物言いがつき、協議の結果、同体取り直しに。2番目も納谷はもろ手で立ったが、左前まわしを取られると、最後は肩透かしで転がされた。「中に入られたくなかった。相手を正面に置こうとイメージしてたけど…」と、大粒の汗をぬぐった。

3場所連続の勝ち越しに黄信号がともった。「体の調子はいいけど、ちゃんとできていない。(残り2番)しっかり勝っていけばいい」と話した。