平幕2人が1敗で並んでトップを走る優勝争いの直接対決は、前頭17枚目徳勝龍(33=木瀬)が同4枚目正代(28=時津風)を突き落としで破り、13勝1敗で単独トップに立ち、初優勝に大きく前進した。

徳勝龍は26日の千秋楽で勝てば、00年春場所の貴闘力以来、20年ぶり2度目の幕尻優勝となる。

2敗で追う大関貴景勝(23=千賀ノ浦)は関脇朝乃山(25=高砂)に上手投げで敗れ、痛恨の11勝3敗。朝乃山は9勝5敗。

人気の小兵、前頭5枚目炎鵬(25=宮城野)は小結大栄翔(26=追手風)に突き出され8勝6敗。大栄翔は6勝8敗。

序盤に2横綱1大関を破った前頭筆頭遠藤(29=追手風)は、同9枚目豊山(26=時津風)に送り出され8勝6敗。豊山は10勝4敗。

大関からの陥落が決まった豪栄道(33=境川)は結びで前頭7枚目松鳳山(35=二所ノ関)に寄り倒され5勝9敗。松鳳山は6勝8敗。

なお、この日は天皇陛下の即位後初めての天覧相撲。両陛下は、相撲好きとして知られる愛子さまと一緒に徳勝龍の取組の後に到着され、熱心に取組をご覧になられた。

優勝争いは単独トップの1敗に徳勝龍、2敗で正代が追い千秋楽を迎える。