幕尻優勝を果たした西前頭17枚目の徳勝龍(33=木瀬)が、取組後も観客を沸かせた。

NHKのインタビューで喜怒哀楽の受け答え。冗談を言って満面の笑みを見せたり、場所中に亡くなった恩師に思いをはせて涙を流した。

以下は場内インタビュー

-1番下の番付で優勝

徳勝龍 自分が1番下なので怖いものはないなって。思い切っていくだけと思っていました。

-優勝争いに向けて周囲の声は

徳勝龍 意識することはなく…。ウソです。めっちゃ意識してました。

-昨日の取組後は「意識していない」と言っていたが徳勝龍 バリバリ、インタビューの練習してました。-結びの一番で貴景勝との取組が決まった時はどう思ったか

徳勝龍 ずっと思い切りいけばいい。立ち合いだけ思い切りいけばいいと考えてました。

-時間前の仕切りで水を一口飲んだが

徳勝龍 喉がカラカラでした。

-優勝が頭の中にあったか

徳勝龍 それは意識せずにいこうと思いました。

-左四つ、右上手になった

徳勝龍 右上手取って出ていって、振られた時に危ないと思ったけどいきました。

-何が後押しになったか

徳勝龍 場所中に恩師の近大相撲部の伊東監督が亡くなって…。監督が見ててくれたんじゃなくて、一緒に土俵上で戦ってくれた気がします。

-伊東監督にどういう報告をしたいか

徳勝龍 ずっといい報告をしたいと思っていた。それだけで頑張りました。弱気になる度に監督の顔が思い浮かびました。

-奈良県勢の優勝は98年ぶり

徳勝龍 大変なことをしてしまいました。

-地元ファンに

徳勝龍 いい報告ができると思います。

-今33歳で次は34歳。若手も伸びてきているが

徳勝龍 もう33歳じゃなくて、まだ33歳と思って頑張ります。

-返り入幕でこの結果。次はどこを目指すのか

徳勝龍 もう、行ける所まで行きたいです。

-国技館に来てくれた母へ一言

徳勝龍 いつも照れくさくて言えないけど、お父さん、お母さん、産んで育ててくれてありがとうございます。