大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の新弟子検査が29日、大阪市内で行われ、中大4年の納谷幸林(たかもり、22=大嶽)ら45人が体格基準(167センチ、67キロ)を満たした。

納谷は元横綱大鵬の孫で、元関脇貴闘力の次男。三男の幕下納谷(幸之介)、四男の序ノ口夢道鵬(幸成)に続く角界挑戦になる。幸林は「やっとスタートラインに立てた。(弟2人が先に入門しているが)自分のペースでやっていければいい」と意気込んだ。

横綱の孫として注目を浴びることになるが、覚悟は決まっている。「注目していただけることはありがたい。それに見合った力をつけたい。祖父や父の名前で取材してもらうんじゃなくて、自分の力で取材してもらえるように頑張りたい」。目標は同じ突き押し相撲で、埼玉栄高の先輩である大関貴景勝や前頭大栄翔。185センチ、155キロと体格に恵まれる「大鵬3世」は「少しでも早く十両に上がれるように頑張りたい」と話した。