日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が8日、報道陣の電話取材に応じ、各部屋のぶつかり稽古の解禁日について「(新型コロナウイルスの)抗体検査の終了と同時になれば」と見解を示した。

現在、協会は感染予防の観点から、各部屋の師匠に接触を伴う稽古の自粛を求めている。一方で5月18日から行われている抗体検査の終了予定日については「もうそろそろと思うけど、はっきりしたことは言えない」とした。

部屋によっては師匠の判断で、すでに三番稽古を再開させているという。全ての部屋でぶつかり稽古などが再開となれば「一段階、上に上がるということ」。7月場所(19日初日、東京・両国国技館)開催に向けて、段階を踏むことになる。

都内の新規感染者数は、ここ数日20人前後で推移している。「2月、3月と5月の見解はどんどん違ってきている。コロナが出たから中止じゃなく、どういう状況なのかいち早く見極めて対処するということ。3月場所では(感染者が)1人出たら中止だったけど、今はどういう状況か見極めるということ。それがあって抗体検査終了の時点でぶつかり解禁となればいい。そうなればまた出稽古も解禁となるということ」。7月場所開催に向けて、国内の情勢を注視していく。