東幕下19枚目の元幕内・宇良(28=木瀬)が、時栄(時津風)を上手投げで下し、5勝目をあげた。

相手にもろ差しを許す苦しい流れ。しかし、土俵際で踏ん張ると、右から抱えるように体勢を入れ替え、かかった上手で投げを決めた。「ひそかに練習していました」という四つ相撲での勝利。「自分は四つ相撲ではないが、そういう流れになった時のため、(練習していたことが)生きてよかった。(取り口の)バリエーションが増えるのはいい」と話した。

右膝手術による長期離脱から復帰後、順調に番付を上げてきた。「(幕下)20~30枚目は強い。ここをパッと抜けたいと思っていたが、厳しいからそうさせてくれない。少しでも番付を上げられるのはうれしい」。

来場所は関取復帰も狙える地位まで番付を上げるのは確実となった。目標へさらに近づくためにあと1番。「ここまで膝もついてきてくれた。あと1番、ケガせず勝てるように頑張りたい」と気合をこめた。