大関朝乃山が先場所不覚を取った相手を退けて連勝を4に伸ばし、白星を先行させた。先場所に続いて足取りを狙ってきた小兵の照強を落ち着いて対処。懐に入れずに押し出した。優勝を逃した7月場所で、14日目に足取りで敗れた因縁の相手にリベンジを果たした。

大関貴景勝は、豊山との激しい押し合いを制した。三役以上では唯一1敗をキープして中日を迎える。

大関昇進を目指す3関脇は総崩れとなり、波乱の様相はますます強まった。正代が隠岐の海に敗れて2敗目、御嶽海は玉鷲に敗れて3敗目、大栄翔は栃ノ心に敗れて5敗目を喫した。

琴奨菊は再出場の土俵で2勝目を挙げた。相手の小兵、炎鵬が腰砕け。左ふくらはぎの負傷で3日目から休場したものの、左膝下にテーピングを施して取組に臨んだ。

照ノ富士は小結遠藤を送り出した。2場所連続優勝を目指す大関経験者は初日から2連敗を喫していたが、立て直して5連勝とした。

21歳の琴勝峰は同学年で新入幕の豊昇龍を下し、6勝1敗とした。もう1人の新入幕、翔猿(とびざる)も千代大龍を破って6勝目を挙げた。

両横綱が初日から不在となっている異例の場所は、7日目を終えて1敗力士が3人、2敗が9人という混戦になっている。