横綱鶴竜(35=陸奥)が10日付の官報で、日本国籍取得を告示されたことに関し、師匠として8代目高砂浦五郎を受け継いだ元関脇朝赤龍の高砂親方(39)が、エールを送った。

鶴竜と同じモンゴル出身の高砂親方も、17年春場所を最後に現役を引退(番付上は同年5月の夏場所が最後)し、同年4月に日本国籍を取得した。この日の朝稽古後、取材に応じ「日本国籍をもらったと思うが、それよりケガもあるし来場所、頑張ってもらいたいですね」と奮起を期待。今後は「気楽に相撲を取れると思う。頑張って長く取ってほしいと思います」と、瀬戸際の横綱を気遣った。鶴竜としても胸のつかえが下りる思いだろう。そんな胸中を察するように「ケガをして休場して、いろいろあるんじゃないですか。(これを機に)気楽に堂々と相撲を取れるんじゃないですか」と推し量っていた。