大相撲初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)で綱とりに挑む大関貴景勝(24=常盤山)が24日、同所でオンラインでの会見に臨み「プレッシャーとかはない。今場所に限って変えるものはない」と心境を明かした。

この日は初場所の番付が発表され、2場所連続で東大関に就いた。11月場所で大関として初優勝。初めての綱とり挑戦となるが「毎場所変わらず一生懸命、いい成績を残したいと思ってやっている。いつもと気持ちは変わらない」と強調した。

18日から計6日間、両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古には前半3日間に参加。横綱白鵬や大関朝乃山との三番稽古で、実戦の感覚を磨いた。「肌で感じる部分で得られたものがある。頭に入れる部分は入れて、稽古場と本場所は全く違うので、やることを考えてやっていきたい」。

師匠の名跡変更に伴い、部屋の名称が変わった。常盤山部屋の力士として迎える最初の場所となるだけに「気持ちも新たにして」と心機一転。「本当にいい部屋の環境の中でできている。また新しい部屋になってもそういうところに感謝しながら、また部屋を盛り上げられるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

先場所は白鵬、鶴竜の両横綱が初日から不在、朝乃山、正代の2大関も途中休場した。横綱、大関陣がそろって出場すれば熱戦が期待されるが「対戦する相手のことはあまり考えず、自分がどう強くなるか。周りのことを気にすると次の日はこない」と自らに言い聞かせた。