日本相撲協会は8日、都内で臨時理事会を開き、1日あたりの観客数の上限を5000人として初場所を開催することを決めた。

当初は両国国技館の収容人数の約1万600人の半分にあたる、約5300人を上限としていた。しかし、緊急事態宣言を受けて5000人に変更。また、会場内でのちゃんこ販売の中止、グッズの売店を分散させるなどの感染防止対策を決めた。電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「これまで以上の感染防止策を講じた上で安心安全な大相撲観戦にする」と話した。

7日に急きょ、実施を決めた協会員約900人へのPCR検査の結果は、まだ判明していない。芝田山広報部長によると、この日中には判明する見込み。年末から年明けにかけて新型コロナウイルスの集団感染が発生した荒汐部屋や、感染した横綱白鵬が所属する宮城野部屋の力士らの出場は、9日にあらためて判断するという。「協会全体の状況を把握しないことには進んでいかない。感染症の先生方と執行部で話し合って、対応を決めて取組編成に入る」と検査結果を確認し、初場所初日前日の9日に取組編成会議を開くとした。