日本相撲協会は24日、両国国技館内で大相撲初場所の三賞選考委員会を開き、千秋楽の全取組が終了したことで受賞力士が確定した。

殊勲賞は、13勝2敗で初優勝を遂げた西前頭筆頭の大栄翔(27=追手風)が受賞した。役力士総なめなど最後まで優勝争いを引っ張ってきたことが評価され、昨年の7月場所以来、3度目の受賞(三賞通算も3回目)となった。

敢闘賞は該当者なしに終わった。西前頭15枚目の琴ノ若(23=佐渡ケ嶽)と、同16枚目の明瀬山(35=木瀬)は、千秋楽で勝てば初受賞だったが、ともに敗れて受賞を逃した。

技能賞の候補3人も、いずれも条件付きだったが、いずれも勝って受賞した。大栄翔は優勝した場合の条件付きだったが、本割で自力Vを決め初の技能賞を受賞(三賞は殊勲賞3回を含め通算4つ目)。関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)は勝てば受賞の条件をクリアし2場所連続3回目の技能賞を受賞(三賞は殊勲賞2回、敢闘賞3回を含め通算8つ目)。新入幕で西前頭14枚目の翠富士(24=伊勢ケ浜)も千秋楽の翔猿戦で、今場所5回目となる肩透かしで勝ち9勝目をマーク。技能相撲が評価され初の三賞となる技能賞を受賞した。なお技能賞を3人が受賞するのは初めてとなった。