東幕下9枚目北青鵬(19=宮城野)が、西幕下12枚目田辺を寄り切りで下して勝ち越しを決めた。

立ち合いすぐに右を差して動きを止めると、体を寄せながら左上手を取った。「焦ったら負けるので冷静に取った」と勝負を急がず、丁寧に寄り切った。

この日の取組前に、兄弟子の十両炎鵬から助言を受けていた。「(田辺は)炎鵬関の同級生で『まわしを取らせてくれないから』と言われたので差して前に出ようと思った」と狙い通りの相撲だった。

兄弟子の横綱白鵬の新型コロナウイルス感染のため北青鵬ら同部屋の全力士が全休の措置を取られた1月の初場所を除き、序ノ口デビューした昨年7月場所から5場所連続の勝ち越しとなった。それでも「あと二番勝って(幕下)上位にいきたい。去年、1年で関取になると言った分、頑張らないといけない」と現状に満足せずに、さらに上を目指す。