NHK大相撲解説者の北の富士勝昭氏(79)が、凡戦に終わった照ノ富士-千代大龍戦に不満を漏らした。

取組前の時点で、9連勝中の大関照ノ富士に対し、西前頭4枚目の千代大龍は2勝7敗。本来なら対戦しない番付だが、上位に休場者が相次いだため、取組が組まれた。

取組前、NHK厚井アナウンサーから「照ノ富士としてはつかまえれば(勝てる)というところですね」と話を振られると、北の富士氏は「つかまえれば一番安心ですけど、つかまえなくても大丈夫でしょう。(千代大龍は)はたき込み、それしかないからね」と指摘した。

取組は、照ノ富士が寄り切りで勝った。両者とも手をついて立ち合いが成立したが、呼吸が合わなかったと判断した千代大龍が棒立ちになり、力を出さないまま一方的に敗れた。

この結果に対して、北の富士氏は「最悪の結果じゃない」とぼやき、「両手ついているからね、しょうがない。行司は軍配引くしか。まあ、こんなことにならなくても勝てやしないけどね。だけどこれは失礼もいいとこだよ。熱戦を期待するなら最初から当てなきゃいいのっ!」と語気を強めた。頭に血が上り気味だったが、厚井アナに対し「あんたに当たってもしょうがない」とフォローしていた。