4日間の日程で行われる大相撲の合同稽古は24日、東京・両国国技館内の相撲教習所で2日目を迎え、大相撲秋場所(9月12日初日、両国国技館)に向けて関取衆が汗を流した。前日の稽古で左腕を痛めた大関正代(29=時津風)は欠席。高安(30=田子ノ浦)、御嶽海(28=出羽海)の両関脇ら14人の関取衆が参加した。

前日の稽古は5番にとどまった御嶽海は、この日は高安や逸ノ城らを相手に、精力的に15番(7勝8敗)取った。黒星こそ1つ先行の結果にも「番数、やりましたね。何番やったか分からないけど今日は気合が入りました」と満足そう。前向きにさせたのは稽古を見守った陸奥親方(元大関霧島)からかけられた「(もっと)稽古をやっていたら今ごろ(大関に)上がっていたよ。(もっと稽古を)やったら強いんだから」という言葉。「元大関の人に僕みたいなのに話し掛けてもらって、気にかけてもらっているのがうれしくて、それもあってスイッチが入って、今日は気合が入った」と素直に話した。

関取衆との申し合いの最中にもアドバイスをもらったという。「『(同親方から)まわしを取られたら弱いから、取られないように速い動きや、まわしを切る動きとか、いろいろやらないと』と言われた。稽古は意識の問題だな、と思った。充実した稽古だった」と前向きな姿勢で振り返っていた。