横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、新三役を狙うここまで4連勝で平幕の霧馬山(25=陸奥)の挑戦を退け全勝をキープした。

「まわしを取れていたから慌てなかったし、よく我慢した」と協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は、霧馬山に食い下がられながらも冷静に対処した横綱相撲を評価した。一方、善戦した霧馬山については、攻防の中で繰り出した出し投げについて「1歩、2歩と出てからの投げならいいけど(出ないで打つだけでは)ただ呼び込むだけ。前に圧力をかけるとか、横からとかの投げでないと、大きい人を崩せない」とし「だから前に出る力、前への圧力を磨かないといけない」と今後への課題を指摘していた。