新横綱の照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、ついに初黒星を喫した。

西前頭4枚目大栄翔(27=追手風)を捕まえきることができず、何とか相手のさがりをつかんで勝機を探った。しかし、大栄翔のはず押しとのど輪を受けて上体が起きると、一気に攻め込まれて寄り切られた。

初日からの連勝は8で止まり、初の金星配給となった。新横綱場所での金星配給は、昭和以降では28人目。取材後は今場所初めて、オンライン取材に応じずに会場を後にした。

師匠でもある幕内後半戦の伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士)は「照ノ富士が前に出なかった。まわしが取れずにさがりを取った。いつもより気合が不足しているような感じがした。大栄翔はよく攻めていた」と評した。