大関貴景勝（25＝常盤山）は、かど番脱出に王手をかけた。8勝2敗と好調だった西前頭6枚目阿武咲を引き落として7勝4敗。休場明けの場所で初日から3連敗と苦しい序盤戦だったが、尻上がりに調子を上げて、勝ち越しへあと1勝とした。

同学年で、かつてはライバルと呼ばれた阿武咲に当たり勝った。立ち合いで押し込むと、反応よく右に開いた。「（内容は）あまり覚えていない。しっかり準備してやろうと思った」。

横綱照ノ富士や大関正代ら役力士との対戦が控えており、優勝争いの面でもカギを握る存在になる。残り4日間に向けて「集中して頑張ります」と気を引き締めた。