西前頭10枚目の妙義龍(34=境川)が、大関正代に圧勝でただ1人3敗を守った。

立ち合いで左前みつをつかみ、続けざまに右の前みつも引きつけると一気に前に出て寄り切った。妙義龍の11勝は、14年名古屋場所以来7年ぶりとなる。

「相手は大関ですから。(前頭10枚目で)大関戦が組まれたことに感謝してやりました」。同じ3敗だった遠藤、阿武咲が立て続けに敗れたが、「特に心境の変化はなかった」と話した。

千秋楽まで優勝争いに絡むのは初めての経験。「初めてのことなんで、どうこうないですが(千秋楽に)気分よく入れたらと思います」。ベテランが最後に奇跡を起こすか。