東幕下筆頭の寺沢(26=高砂)は、最後の7番相撲で対馬洋に押し出されて2敗目を喫した。

すでに5勝をあげて、新十両昇進を確実にしていた。「今日は呼び込んで悪い体勢になってしまった。直していきたい」と来場所への課題を口にした。

東洋大相撲出身の期待された逸材は、初めて番付に載った18年夏場所で腰を痛めて途中休場し、場所後に椎間板ヘルニアの手術で番付外まで落ちた。そこから必死にはい上がり、1年前の秋場所で幕下優勝。ゲンのいい場所で、ひとつの目標をかなえようとしている。

来場所に向けて「体を少し大きくして、稽古もしっかりして勝ち越せるようにしたい。(目標体重は)140キロはほしいです」。また新たな勝負が始まる。