大相撲の大関正代(29=時津風)が、プロ野球ヤクルトでセ・リーグ優勝の立役者となった同郷の村上宗隆内野手(21)に刺激を受けた。

九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)に向けて27日、都内の部屋で幕下力士を相手に10番相撲を取って調整した。前日26日にヤクルトが6年ぶりのリーグ優勝を決め、4番打者としてチームを引っ張った村上は同じ熊本県出身。直接会ったことはないが、正代は「去年ですかね、僕がリモート出演して村上選手がスタジオでゲスト出演した番組があった」と“接点”があることを明かした。村上の活躍を受けて、相撲界の看板力士として「優勝争いに絡んで注目されるくらいにならないといけないなと思います」と刺激を受けていた。

9月の秋場所は8勝止まりで、大関としては寂しい成績だった。「やっぱり終盤ですね。上位陣が相手ではあるんですけど、いかに落とさないか」と、12日目から千秋楽まで4連敗を喫した終盤戦を課題に挙げる。

来場所は地元の九州場所だけに気合が入る。「(九州開催は)2年ぶりですし、大関としていろいろ他の場所と比べて注目もされると思うんで、自分の相撲を取れたら良いなと思います」。場所前の11月5日に誕生日を迎え、30代として初めて迎える場所でもある。「ここからどうしてもケガも増えるかもしれないので、ケアも意識していかないと」と気を引き締めた。