東前頭7枚目の宇良(29=木瀬)が“因縁”の戦いを制して初日から3連勝を飾った。豊昇龍と幕下だった19年初場所以来の対戦。その前回、掛け投げで敗れた宇良は右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。序二段106枚目まで番付を落とす大けがを負った。豊昇龍を引き落とした宇良は「幕内で対戦できてうれしい」と語った。横綱照ノ富士、大関貴景勝も初日から3連勝を飾った。

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力士生命が危ぶまれるほどの大けがだった。19年初場所。前の場所の三段目優勝を飾り、復帰途上だった宇良をまたも大けがが襲った。その相手が豊昇龍。掛け投げで敗れた際、右膝を負傷した。以後、4場所連続の全休。復帰した20年九州場所では、序二段106枚目まで番付を下げた。

以来、2年ぶりの九州場所を幕内で迎えた。「(豊昇龍との対戦に)基本は意識しました。ここまできたかぐらいの気持ちです。幕内で対戦できたのはうれしかった」。膝の不安も感じさせない鋭い立ち合いから、最後は引き落とし。初日から3連勝を飾った。

師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)が「立ち直れないかと思った」という大けがからの復活劇。主役候補の1人に浮上してきた。「(3連勝は)たまたまです。何も変わらないです」。館内をわかせる存在は間違いない。角界屈指の業師が勢いづいてきた。【実藤健一】

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