東前頭7枚目の業師・宇良が豊昇龍を引き落とし、初日から3連勝を飾った。両者の対戦は19年初場所以来。当時は幕下で豊昇龍が掛け投げで勝利したが、その際に宇良は右膝に大けがを負い、長いリハビリ期間を迎えた。宇良は「幕内で対戦できたんでうれしかった」と語った。
大関貴景勝は、新小結の霧馬山を突き落として初日から3連勝。大関正代も阿武咲をはたき込み、2勝1敗と白星を先行させた。
横綱照ノ富士は若隆景を押し出し、無傷の3連勝を飾った。
3日目の取組模様を写真で振り返ります。
照ノ富士 危なげなく3連勝も一喜一憂せず「昨日は昨日、今日は今日」
正代 今場所初の連勝「出足も良くなったのかなと」反応よくはたき込み
御嶽海と大栄翔 突き押しの激しい攻防「お互い力を出し切った」八角理事長
錦戸審判長「ただ、彼は期待を裏切りますから」3連勝御嶽海に辛口エール
宇良「意識しました」大けが“因縁”の豊昇龍戦勝利 業師に勢い3連勝
幕内土俵入り
- 土俵入りする照ノ富士(撮影・鈴木正人)
- 若元春は魁聖(右)を寄り切りで破る(撮影・岩下翔太)
☆阿炎「次につながるような相撲が取れているのでいいと思います。しっかり自分の相撲が取れている。もっと思い切り、いい相撲を取っていきたいと思います」
- 松鳳山(右)を攻める阿炎(撮影・岩下翔太)
- 阿炎は松鳳山(右)を突き出しで破る(撮影・岩下翔太)
千代丸(1勝2敗) | ● | 寄り切り | ○ | 佐田の海(3勝0敗) |
☆佐田の海「(千代丸には)何連敗しているか分からないぐらい合口が悪かったので勝ててよかった。しっかり体を寄せて中に入れたのがよかった。今年の最初の方は体の動きが悪かったけど戻ってきた。稽古を継続してやってきたことがつながってきた」
- 千代丸(左)を寄り切りで破る佐田の海(撮影・鈴木正人)
天空海(1勝2敗) | ○ | 寄り切り | ● | 千代の国(1勝2敗) |
☆天空海「右の前みつがかかって左もとれたんで。(千代の国は)突っ張りが強いんで、胸を合わせていきたかった。(新入幕の)昨年の4連敗から勝ち越したんで、ここからですね」
- 千代の国(左)を寄り切りで破る天空海(撮影・鈴木正人)
- 北勝富士は輝(左)を寄り切りで破る(撮影・岩下翔太)
☆石浦「(部屋頭で初白星)ほかの人に言われてああ、そうだなと。自覚はなかったけど、よかったんじゃないですか。(元横綱白鵬の間垣親方と)まだ場所で会ってないんですよね。頭を下げすぎとか、アドバイスはもらっています」
- 石浦は豊山(左)を押し出しで破る(撮影・岩下翔太)
- 千代大龍(後方)を押し出しで破る照強(撮影・鈴木正人)
★琴ノ若「まわし切って攻めていきたかったが、対応が遅れてしまった。最初にいなした後、左が入ってあそこで攻めきりたかった。全文が悪いわけじゃない。明日から切り替えていきたいです」
- 琴ノ若(左)を寄り切りで破る英乃海(撮影・鈴木正人)
- 琴恵光(左)を突き出しで破る碧山(撮影・鈴木正人)
★翔猿「立ち合いとか変化くるんじゃないかと考えました。自分の相撲とっていきます。自分から攻めていく相撲をとりたいです」
- 翔猿(後方)を寄り切りで破る千代翔馬(撮影・鈴木正人)
☆玉鷲「気持ちよく自分の相撲を取れて良かったと思います。(この日に37歳の誕生日を迎え)あまり意識はしていないですね。元気よく、若手に負けない相撲を取りたいです。休場しないことは考えずに、毎日毎日、自分の相撲を取って楽しく、それだけを意識して稽古しています」
- 玉鷲は志摩ノ海(手前)を押し出しで破る(撮影・岩下翔太)
☆宇良「(3連勝)たまたまです。基本を意識しました。(豊昇龍とは幕下だった19年初場所に対戦して古傷の負傷)まあ…「ここまで来たよ」くらいの(心境だった)。幕内で対戦できたことはうれしかった」
- 豊昇龍(左)を引き落としで破る宇良(撮影・鈴木正人)
- 遠藤(左)を押し出しで破る宝富士(撮影・鈴木正人)
- 高安(右)と組み合う妙義龍(撮影・岩下翔太)
- 高安(手前)を寄り倒しで破る妙義龍(撮影・鈴木正人)
逸ノ城(2勝1敗) | ○ | 突き落とし | ● | 隆の勝(1勝2敗) |
- 隆の勝(手前)を突き落としで破る逸ノ城(撮影・鈴木正人)
- 隠岐の海(左)を攻める明生(撮影・岩下翔太)
御嶽海(3勝0敗) | ○ | すくい投げ | ● | 大栄翔(1勝2敗) |
霧馬山(0勝3敗) | ● | 突き落とし | ○ | 貴景勝(3勝0敗) |
- 霧馬山(左)を攻める貴景勝(撮影・鈴木正人)
- 霧馬山(右)を突き落としで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)
照ノ富士(3勝0敗) | ○ | 押し出し | ● | 若隆景(1勝2敗) |