来年2月5日に東京・両国国技館で引退相撲、断髪式を行う中村親方(元関脇嘉風)が九州場所10日目の23日、報道陣の取材に応じ「当日のことを考えると寂しい。もう相撲を取れないと腹をくくった気持ちもあり、いろんな感情が巡っている」と心境を語った。

右膝のケガなどを理由に19年秋場所限りで現役を引退。当初は昨年10月3日に断髪式を行う予定だったが、コロナ禍により2度の延期に見舞われた。入場者などの開催方式は現在、感染症専門家と話し合いながら探っているという。

引退相撲での最後の相手は非公表。「オファーしている相手がOKしてくれたら。交渉成立しなかったら息子と相撲を取ろうと思っています」と笑顔を見せた。

引退後も体重をキープしているものの「足が細くなってしまいました」と苦笑い。今場所前に稽古場で1度だけまわしを締めたというが「まわしつけるだけで腰が痛い。若い衆と取っ組み合いをしたけど、皮膚が痛くなった。こいつらはすごいことをしているんだなと」。現役力士の丈夫さに驚いていた。

ケガの影響で土俵に別れを告げたため、多少の未練は残っている。「それくらい相撲が好きなんだなと思った。生まれ変わっても力士になりたいですね」。8個の金星に、4度の技能賞を含めて三賞を計10回獲得。輝かしい実績を収めたが、相撲への情熱はあふれ出ていた。

中村親方の引退相撲のURLは以下の通り。

https://yoshi-kaze.com/