大相撲九州場所で2場所連続6度目の優勝を果たした横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が、賜杯への原動力を明かした。

千秋楽から一夜明けた29日、オンラインでの会見に臨んだ。5度制した14年の白鵬以来となる年間4度目の優勝。「ちょっとずつ勝ちグセがついてる。やり遂げた後の気持ちよさを味わいたい。だから普段自分に厳しくできている」と要因を話した。

この日が30歳の誕生日だった。「いろんなメールと電話のお祝いは来ています」。三十路(みそじ)の目標は明確。「目標を高く持って、2桁優勝を目指したい」。伊勢ケ浜部屋の最多優勝回数は、兄弟子で第70代横綱日馬富士の9度。新年最初の初場所(来年1月9日初日、東京・両国国技館)が40日後に迫り「1月場所までの間が短い。次の場所の準備にいつから入るか考えている」と、早くも来場所を見据えていた。