西前頭4枚目の北勝富士(29=八角)が、9連勝だった関脇御嶽海の勢いを止めた。立ち合いで2本差されたがかまわず、左右の強烈なおっつけで一気に土俵外まで運んだ。

「下から下から。いい立ち合いで当たることを意識した。いい当たりからの足の運びができたかなと思う」

ともに2015年(平27)春場所初土俵。東洋大の御嶽海は幕下10枚目格、日体大の北勝富士は15枚目格付け出しでデビューも、出世争いでは先にいかれていた。「(相手が)全勝とかは意識せず、負けたくない相手なんで一生懸命やって結果が出たのはよかった」。優勝争いを混戦に導く大仕事を成し遂げた。