日本相撲協会は25日、大相撲夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。平幕以下の関取衆の番付昇降をみてみよう。

3月の春場所で悲願の初優勝を目前にしながら、優勝決定戦で関脇若隆景(27=荒汐)に敗れ賜杯を逃した高安(32=田子ノ浦)は、東前頭7枚目から同筆頭に番付を上げた。上位総当たりは小結だった昨年9月の秋場所以来で、大関経験者として再び優勝争いに加わる。また春場所で最終盤まで優勝争いに参戦した琴ノ若(24=佐渡ケ嶽)も、西前頭6枚目から同2枚目に番付を上げ、上位総当たりの場所となる。自己最高位の西前頭筆頭で春場所に臨みながら、4勝止まりだった宇良(29=木瀬)は番付を5枚落とし、新三役昇進に向けて東前頭6枚目からの出直しとなる。

新入幕は不在で、幕内返り咲きは3人。王鵬(22=大嶽)は2場所ぶり、東龍(34=玉ノ井)は12場所ぶり、翠富士(25=伊勢ケ浜)は6場所ぶりの幕内復帰となった。

初めて関取の座をものにした新十両は栃丸(29=春日野)。春日野部屋からは13年春場所の栃飛龍以来の関取誕生で、東京都出身では今年初場所の紫雷(30=木瀬)以来、戦後52人目の新十両となった。再十両は千代嵐(30=九重)1人で、2場所ぶりの復帰となった。

出場停止が明けて3場所目の先場所、関取復帰を果たし13勝2敗で十両優勝した竜電(31=高田川)は、番付を10枚上げ西十両3枚目。昨年夏場所以来の幕内復帰を目指す土俵となる。

大相撲夏場所は、5月6日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。8日の初日を迎える。