中日で1敗力士も消えた。7日目まで1敗だった碧山、佐田の海が相次いで敗れ、優勝争いはさらに混迷を深めてきた。

その中、不振を極めている3大関が、4日目以来となる白星そろい踏み。

大関御嶽海は相撲巧者の遠藤をはたき込み、4勝4敗の五分に星を戻した。

大関貴景勝は好調の小結大栄翔と対戦。激しい突き合いから最後ははたき込んで5勝3敗とした。

大関正代は小結豊昇龍をもろ差しから寄り倒し、ようやく2勝目をあげた。

その一方で横綱照ノ富士は隆の勝に押し出されて3敗目を喫した。初金星獲得の隆の勝は2敗を守った。

八角理事長(元横綱北勝海)の話 照ノ富士は下がると足の不安がどうしても出てしまう。苦しいけど頑張るしかない。正代は今場所、こんなに前に出る相撲は初めてじゃないか? 必死に取っている。貴景勝は(大栄翔と)短い相撲だけど見応えのある押し合いだった。

幕内後半戦の粂川審判長(元小結琴稲妻)の話 隆の勝がいい相撲を取りました。照ノ富士は、負けた相撲は前傾が保てずすぐに立ってしまう。立ち合いが弱く高い。万全ではないのでしょう。貴景勝は本来の立ち合いで良かった。平幕のベテランが頑張っています。

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