カザフスタン出身の西幕下4枚目の金峰山(24=木瀬)が、千代栄を下して5勝目を挙げて十両昇進へ望みをつないだ。

立ち合いで強烈な突きで体をのけぞらせ、肩を引いて引き落としを決めた。「我慢していけた」と息を切らせながら熱戦を振り返り、「もっと1番、1番集中していけたら」と先を見据えた。

金峰山は日大相撲部で20年の学生選手権個人4強に輝き、昨年11月の九州場所で三段目100枚目格付け出しでデビューした。191センチ、170キロの恵まれた体格で、突き・押し相撲が得意。同じ木瀬部屋には幕内の宇良、志摩ノ海のほか、角界初の東大出身の須山が在籍している。