大関正代(30=時津風)が踏みとどまった。西前頭5枚目の翔猿との取り直しの一番を制して5勝7敗とした。

最初の一番は“奇襲”に対応できなかった。立ち合いから沈み込んだ翔猿に足を取られて、重心が浮いたまま土俵際に後退。肩越しの右上手、左からすくって逆転を狙った。寄り倒されるような形で軍配は翔猿に上がったが、物言いがついて同体の判断が下った。

取り直しの一番では、相手の立ち合いを警戒しながら小兵を一蹴。引きに乗じて一気に押し出した。

来場所のかど番回避に向けて、残り3日間は全勝が求められる。13日目は7敗同士で同じく後がない大関御嶽海と対戦。自身を含めて3大関の成績が振るわないことについて「今場所はそういう場所なのかなと思って、あまり悩まずにできたらいい」と切り替えに努めた。