この日は優勝争いに絡む力士が全て、幕内の後半戦から登場。最初に出た1敗で単独トップの玉鷲(37=片男波)が若元春(28=荒汐)の執念の寄りに屈し2敗に。ところが、2敗で追う錦富士(26=伊勢ケ浜)が翔猿(30=追手風)に敗れ、同じく2敗の北勝富士(30=八角)は大関貴景勝(26=常盤山)の注文相撲にはまり3敗に後退。終わってみれば玉鷲単独トップの状況に変わりはなかった。

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北勝富士は強烈なぶちかましを狙うも、貴景勝の立ち合い変化にぱったりと落ちた。まさかの大関の奇策に館内は異様な雰囲気。初優勝に向けて勝てば玉鷲に並んでトップタイだったが、3敗目を喫してぼうぜんとした表情で土俵を下りた。取組後は取材に応じず、会場を後にした。

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