関脇御嶽海(29=出羽海)の大関復帰が消滅した。

西前頭3枚目翠富士(26=伊勢ケ浜)に負けて6敗目。大関復帰の条件となる10勝に届かないことが確定した。序盤戦は4勝1敗と奮闘していたが、6日目からまさかの5連敗となった。場所前には「(大関に)上がるのは絶対。だけど10番とか、数字は考えない。考えてたから見失っている部分がいっぱいあった。相撲を取ること。勝つこと。1日1勝。それだけ」と意気込んでいたが実らなかった。

御嶽海は1月の初場所後に新大関に昇進した。5月の夏場所で負け越して、7月の名古屋場所が初のかど番。しかし、部屋で新型コロナ感染者が出たため、7日目から同場所を途中休場して、かど番は翌秋場所で継続となった。前例のない形でかど番継続となった秋場所だったが、4勝11敗と負け越して大関から陥落。大関在位4場所は、現行のかど番制度となった69年名古屋場所以降では4番目の短命記録だった。