日本相撲協会が24日、36代木村庄之助の山崎敏廣さんが23日に死去したことを発表した。死因は肺がん。74歳だった。

山崎さんは1948年(昭23)5月16日、鹿児島県生まれ。鹿児島・枕崎中卒業後、相撲界に入り、64年に初土俵を踏んだ。

9代式守与之吉、10代式守勘太夫をへて、2008年夏場所から38代式守伊之助、2011年九州場所から36代木村庄之助を襲名した。庄之助を務めてからは、差し違えは1番のみという名行司だった。

相撲字の腕もすぐれ、2000年春場所から2007年秋場所までは戦後6人目となる番付の書き手を務めた。2013年4月には、JR枕崎駅が新駅舎になった際、駅名の看板を揮毫(きごう)した。

2013年夏場所で定年。同年12月には文科相からスポーツ功労者顕彰を贈られていた。

通夜は11月28日、告別式は同29日に都内で行われる。