大相撲の小結琴ノ若(25=佐渡ケ嶽)が、お餅パワーで躍進を期す。

9日、所属する佐渡ケ嶽部屋で稽古し、先日協会の健康診断で体重が171キロだったと明かした。最近、後援者などから贈られてくるお餅を食べることにハマっているそうで、激しい稽古やトレーニングをしながら、理想とする170キロ前後をキープする上で大きな役割を果たしているという。

お餅は炭水化物の密度が高く、効果的にエネルギーを補給したいアスリートに好まれている。量と食べ方は「1食で大体10個くらい。ちょっと焼いてしょうゆを付けたりして食べてます」と紹介した。

春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けた順調な仕上がりにもつながっているようだが、油断は禁物と気を引き締める。「大阪は粉ものが多いので。(お餅で)これ以上は増やさないように」と食べる量も調整していく考えだ。

新小結として臨んだ初場所で8勝を挙げて勝ち越したことについては「上位でもしっかり戦えるという自信がついた」と手応えを得た。それでも、同じ部屋の琴勝峰と大関貴景勝による埼玉栄高OB同士の千秋楽の相星決定戦には「悔しかった。自分もあの場で戦いたいと思いましたね」と本音をのぞかせた。

ここで満足するつもりはない。新入幕を果たした場所は大阪だった。縁起が良いという場所で「まずは勝ち越しを目指して、思い切っていきたいです」と力を込めた。【平山連】