白星街道をひた走っていた西前頭5枚目の翠富士(26=伊勢ケ浜)に、今場所初めて土がつき、後続の小結大栄翔(29=追手風)との差が1に縮まった。

報道陣のリモート取材に応じた日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は、やや強引ともいえる翠富士の肩透かしを敗因として指摘。「立ち合いで動きを止められた。我慢しきれないで肩透かし。前に出てなら効くが、下がりながらの肩透かしは墓穴を掘る」と解説した。

大栄翔が勝ったことで、その差が1となり、優勝ラインも下がった。そのことには「もともと、このまま(翠富士が全勝で)行くとは誰も思っていないと思う。横綱、大関がいないだけに14勝1敗とかは難しい」と想定内の様子。「誰でもチャンスはあるということ」「まだまだ混戦は続くんじゃないかな」と、見通しのつかない優勝争いを予想していた。

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