大相撲春巡業が2日、三重・伊勢市の伊勢神宮で始まった。

番付上位16人が出場した幕内力士トーナメント選士権は、関脇豊昇龍(23=立浪)が初優勝。決勝で竜電を破り、神棚などが贈呈された。今年で66回目の開催となる伝統あるトーナメントで、おじの元横綱朝青龍ら多くの歴代横綱に続いて名を連ねた。

表彰式で神棚のほか、米俵なども受け取った豊昇龍は「ありがたいですね」と感謝した。トーナメントの前には、八角理事長(元横綱北勝海)らとともに、三役の1人として日本相撲協会の伊勢神宮参拝に同行、同内宮での三役そろい踏みをともに初体験。「すごい緊張しました」と振り返っただけに、神棚を贈られ、一段と喜んだ。

3月の春場所では10勝を挙げ、大関とりの起点をつくった。「三役で3場所33勝」という昇進の目安へ、夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)でも2ケタ白星が期待される。それだけに「精いっぱい頑張ります」と話し、3日の巡業地、大阪へと向かう移動のバスに乗り込むため、足早に引き揚げた。

【関連記事】大相撲関連ニュース一覧