霧馬山改め、新大関霧島(27=陸奥)が誕生した。

日本相撲協会は5月31日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇霧馬山の大関昇進を満場一致で決めた。モンゴル出身としては15年夏場所後の照ノ富士以来6人目。師匠の陸奥親方(元大関霧島)のしこ名を受け継ぎ、より一層の稽古に励み、先代霧島の届かなかった角界の頂点を目指す。

◆昇進後の改名 大関昇進後の改名で有名なのが平成の大相撲ブームを築いた「若貴兄弟」。弟の貴花田は1993年初場所後、史上最年少の20歳5カ月での昇進と同時に貴ノ花へ。昭和の人気大関だった父で師匠のしこ名を受け継いだ。兄は関脇で若花田から若ノ花に、大関8場所目には若乃花に改名。横綱初代若乃花は伯父という縁があった。大関昇進直後の改名では本名の保志から北勝海に変えた現在の八角理事長。モンゴル出身で安馬から改めた日馬富士もいる。