気になる“ゴリラ化”への達成具合は?大相撲の平幕の翔猿(31=追手風)が12日、埼玉・草加市の追手風部屋で稽古し、名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて相撲を取る稽古を始めた。

念入りに基礎運動をした後、関脇の大栄翔や平幕の遠藤ら関取衆と10番取った。体の仕上がりについては「普通です」と言い、場所に向けてこれから調子を上げていく考えを示した。

自慢の押し相撲に磨きをかけるべく「翔猿からゴリラになるように、もっとパワーをつけたい」と昨秋から口にしてきた。新三役として臨んだ昨年11月の九州場所前の巡業で公言してから、はや8カ月が経った。今の進捗状況については「全然です」と納得がいってない様子で、基礎運動などを増やして理想の体に仕上げていきたいと述べた。

東前頭3枚目として臨んだ夏場所は後半戦にかけて白星を積み上げ、13日目から3連勝で勝ち越しを決めた。「良い相撲だと勝てるんで、15日間通して自分から攻める相撲ができたら」と意欲を見せた。【平山連】